統合失調症の経過
統合失調症には前兆期、急性期、休息期、回復期の4段階がある1)
統合失調症の症状の現れ方や経過は人によってさまざまですが、一般的には、前兆期、急性期、休息期、回復期という4つの段階で経過します。

ただし、これらは一方向ではなく、休息期や回復期に病気を誘発するようなストレスがかかると、再び急性期の症状へと戻り(=再発)、また休息期、回復期という経過をたどります。再発が繰り返されると、休息・回復に要する期間が長くなるといわれています。
この病気は、薬物療法や心理社会的療法による治療を早期に開始し適切に継続すれば再発リスクを抑えることができます2)。
- 参考文献
-
- 白石弘巳監修: 患者のための最新医学 統合失調症 正しい理解とケア. 高橋書店, 東京, 2015, pp. 18-47, 56-57
- Hasan A, et al.: Dtsch Arztebl Int. 2020, 117(24), 412-419