薬物療法を続けるためのポイント
統合失調症を治療するためには、薬を継続することが重要です。以下のポイントを参考にし、医師と相談しながら前向きに治療に取り組みましょう。
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①適した剤形を選択
統合失調症の薬には色々な剤形があります。薬の継続がしづらいと感じている場合には、医師に相談して自分に合った剤形を選びましょう。
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②副作用を知る
投薬・服薬を中断してしまう理由の1つに副作用があります。
まず、薬の副作用について知っておきましょう。そして、どのような症状があったかを医師と相談してください。統合失調症の治療は、長く古い歴史に裏付けられています。精神科の医師は副作用の少ない薬を選択したり、副作用を改善する薬を併用したりすることで、患者さんの不快な症状を軽くすることができます。
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③日常生活の注意点
「あいさつ」といった日常生活の些細(ささい)な行動の積み重ねが、病気によって低下した生活・社会機能の回復につながります。自分でできることは、できる限り自分で積極的に行いましょう。
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④良好な治療環境の構築
若い患者さんの投薬・服薬継続を左右する要因として、治療を受ける上で協力してくれる仲間の存在、医師に対する信頼性の高さ、家族や社会的なサポートを得られるかどうかが大切だといわれています1)。困りごとや悩みごとはひとりで抱え込まず、主治医や周囲に相談してみましょう。
- 参考文献
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- Sendt K-V, et al.: Psychiatry Res. 2015, 225(1-2), 14-30