統合失調症の患者さんの数1)
統合失調症は、有病率が人口の約1%、つまり100人に1人の割合で発症する可能性がある、身近な病気です。
喘息と同じぐらいの数の患者さんがいる1-3)
1%という有病率から推測すると、日本国内には統合失調症の患者さんが100万人程度いると考えられます。これは、喘息の患者さんと同じぐらいの人数です。
ところが、厚生労働省の患者調査(2017年)では、日本国内の統合失調症の患者さんの数は約79万人とされています。この差は、発症しているけれども医療機関を受診していない人や、治療を途中でやめてしまった人が多いために生じている差であると考えられます。
主な傷病の総患者数

厚生労働省:平成29年(2017)患者調査の概況, p.15より作成
10代後半から30代に発症することが多い4)
統合失調症は、10代後半から30代に発症することが多い病気です。10代後半から20代に発症のピークがあります。
発症のしやすさに男性と女性で差はありませんが、発症する年齢は男性よりも女性のほうがやや遅めであるといわれています。
- 参考文献
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- 功刀浩監修: 読めば気持ちがす~っと軽くなる 本人・家族に優しい統合失調症のお話 ココロの健康シリーズ. 翔泳社, 東京, 2018, pp. 10-11
- 糸川昌成監修: 健康ライブラリー イラスト版 統合失調症スペクトラムがよくわかる本. 講談社, 東京, 2018, pp. 26-27
- 厚生労働省: 平成29年(2017)患者調査の概況
- 日本統合失調症学会監修, 福田正人ほか編: 統合失調症. 医学書院, 東京, 2013, pp. 25-36