統合失調症の併存症で用いる治療
(薬物療法など)
(薬物療法など)
統合失調症の治療は、患者さんの病状に応じて行われます。
統合失調症では、不安症や睡眠障害などが併存することがあります1, 2)。
そのため、これらの病気・状態に応じた治療を行うこともあります。
以下は、併存しやすい病気・状態と治療の例です。
- 過度の不安に襲われたり、過度に緊張してしまったりする「不安症」:
薬物療法では抗不安薬などが候補になります。認知行動療法も効果的だとされています1) - 眠れなくなる、深夜や早朝に目が覚める「睡眠障害」:
抗精神病薬だけでは改善しないときには睡眠薬を用いることもあります2)。
生活リズムを整えたり、認知行動療法を行ったりすることで改善することもあります3) - 気分が落ち込む、ゆううつな気分がある「うつ状態」:抗うつ薬
日常生活に支障が生じる併存症には、解決策があるかもしれません。
困りごとがある場合は、医師に相談してみましょう。

- 参考文献
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- 松本和紀ほか: 臨床精神薬理. 2020, 23(9), 867-875
- 内山真ほか: 精神経誌. 2010, 112(9), 899-905
- 小鳥居望ほか: 臨床精神薬理. 2018, 21(8), 1051-1059