ページの先頭です | 本文へ | メニューへ |

【こころの病気・脳の働きに関連する病気の理解とより良い付き合い方をサポートするメンタルヘルスサイト】

  1. ホーム >
  2. うつ病 >
  3. 診断する >
  4. どのように診断されるの?/問診と診断基準
ここから本文です
診断する

どのように診断されるの?/問診と診断基準

うつ病は憂うつな気分が日常生活、社会生活に支障をきたすほどの病的な状態になるものです。しかし、病的であるかないかはなかなか区別がつかないため本人が病気であることに気づきにくく、なかなか受診につながらないことが少なくありません。
診断は問診からうつの状態を把握して診断基準に照らしながら病的な状態であるかどうかを評価していきます。うつ病の中には精神症状が目立たずに身体症状が前面に現れる仮面うつ病の状態を呈することがあり、本人がうつ病であることに気づかない場合もあります。なかなか治らない身体症状がある場合にはうつ病を疑う必要があるかもしれません。

本人または家族への詳細な問診が診断のベース

うつ病の診断では、下記のような問診を中心に進められます。

  1. 症状がいつから始まったか
  2. どのような症状が現れたか
  3. 症状が現れたきっかけとなった背景
  4. 日常生活や社会生活への支障の程度

このほかにも、既往歴や家族歴、もともとの性格傾向などの情報も診断には欠かせません。
また、本人だけでなく家族からみた客観的な症状の把握も大切です。特に、子どもや高齢者の場合には本人が自分の症状について把握できていなかったり、うまく伝えられなかったりすることが少なくないため、家族が代わって症状を伝える必要があります。

診断基準に基づいたうつ病の診断

うつ病の診断は、診断基準をベースに行われます。診断基準としては、WHO(世界保健機関)の国際疾病分類である「ICD-10」と、米国精神医学会の「DSM-5」の2つが主に使われています。これらの診断基準では、うつ病にみられる症状を記述した診断項目をあげて、それらに当てはまる項目数が基準を満たす場合に診断するようになっています。
また、うつ病の診断においてはうつ状態を把握するための評価スケールがいくつかあり、必要に応じて用いられます。一部の評価スケールではうつ病の人が自分自身でうつ状態を把握できるものもあります。評価スケールの得点が高いからといって即座にうつ病であると診断できるわけではありませんが、うつ病である可能性を疑うための1つの目安となります。

うつ病(大うつ病性障害)の診断基準(DSM-5)

  • A) 以下の症状のうち5つ(またはそれ以上)が同じ2週間の間に存在し、病前の機能からの変化を起こしている.これらの症状のうち少なくとも1つは(1)の抑うつ気分、または、(2)の興味および喜びの喪失である.
    注:明らかに他の医学的疾患に起因する症状は含まない
    • (1) その人自身の言葉(例:悲しみ、空虚感、または絶望を感じる)か、他者の観察(例:涙を流しているように見える)によって示される、ほとんど1日中、ほとんど毎日の抑うつ気分
      注:子どもや青年ではイライラしていて怒りっぽくなっている気分もあり得る
    • (2) ほとんど1日中、ほとんど毎日の、すべて、またはほとんどすべての活動における興味または喜びの著しい減退(その人の説明、または他者の観察によって示される)
    • (3) 食事療法をしていないのに、体重減少、または体重増加(例:1ヶ月で体重の5%以上の変化)、またはほとんど毎日の食欲の減退または増加
      注:子どもの場合、期待される体重増加が見られないことも考慮に入れる
    • (4) ほとんど毎日の不眠または過眠
    • (5) ほとんど毎日の精神運動焦燥または制止(他者によって観察可能で、ただ単に落ち着きがないとか、のろくなったという主観的感覚ではないもの)
    • (6) ほとんど毎日の疲労感、または気力の減退
    • (7) ほとんど毎日の無価値観、または過剰であるが不適切な罪責感(妄想的であることもある.単に自分をとがめること、または病気になったことに対する罪悪感ではない)
    • (8) 思考力や集中力の減退、または決断困難がほとんど毎日認められる(その人自身の言明による、または他者によって観察される).
    • (9) 死についての反復思考(死の恐怖だけではない)、特別な計画はないが繰り返される自殺念慮、または自殺企図、または自殺するためのはっきりとした計画
  • B) その症状は、臨床的に意味のある苦痛、または社会的、職業的、または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている.
  • C) そのエピソードは物質の生理学的作用、または他の医学的疾患によるものでない.
    注:基準A〜Cにより抑うつエピソードが構成される.
    注:重大な喪失(例:親しい者との死別、経済的破綻、災害による損失、重篤な医学疾患・障害)への反応は、基準Aに記載したような強い悲しみ、喪失の反芻、不眠、食欲不振、体重減少を含むことがあり、抑うつエピソードに類似している場合がある。これらの症状は、喪失に際し生じることは理解可能で、適切なものであるかもしれないが、重大な喪失に対する正常の反応に加えて、抑うつエピソードの存在も入念に検討すべきである。その決定には、喪失についてどのように苦痛を表現するかという点に関して、各個人の生活史や文化的規範に基づいて、臨床的な判断を実行することが不可欠である.
  • D) 抑うつエピソードは、統合失調感情障害、統合失調症、統合失調症様障害、妄想性障害、または他の特定および特定不能の統合失調症スペクトラム障害および他の精神病性障害群によってはうまく説明されない.
  • E) 躁病エピソード、または軽躁病エピソードが存在したことがない.
    注:躁病様または軽躁病様のエピソードのすべてが物質誘発性のものである場合、または他の医学的疾患の生理学的作用に起因するものである場合は、この除外は適応されない.

DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル 原著:American Psychiatric Association 日本語版用語監修:日本精神神経学会 監訳:高橋三郎/大野 裕 訳:染矢俊幸/神庭重信/尾崎紀夫/三村將/村井俊哉, 医学書院, 2014.


うつ病(鬱病)トップへ
ここからメニューです ここから関連メニューです
  • 病院を探す(日本全国を対象にお近くの病院を検索)
  • アンケート(病気に関する調査を実施中 集計結果も公開しています)
  • メールマガジン(病気に関する情報をメールにて配信しています)

このページの先頭へ

© Janssen Pharmaceutical K.K.

このサイトは日本国内に向けて制作いたしております。
このサイトならびにサイト内のコンテンツは、ヤンセンファーマ株式会社によって運営されています。