日常生活に困難をもたらすことがある認知機能障害

認知機能とは、記憶、思考、理解、計算、学習、言語、判断などの知的な能力を指します。統合失調症では、これらの認知機能の障害がみられ、生活・社会活動全般に支障をきたします。

<選択的注意の低下>情報や刺激を選んで、それに注意を向けることができない

イラスト:周りの音(テレビや携帯)に気をとられ会話ができない様子

周囲のさまざまな情報や刺激に対して、取るに足らないものを無視して必要なものだけに注意を集中することができません。
たとえば会話中に、周囲の動きや物音などにとらわれて、落ち着きがなくなるなどの行動がみられます。

<比較照合の低下>過去の記憶と比較して判断できない

たとえば、Aさんがもっている本と同じものをBさんがもっているという理由だけで、AさんをBさんと思い込むというようなことがみられます。これは、ある情報や刺激に対して、過去の記憶の情報に適切に照合することができないために起こるものです。
また、細かなことにこだわって全体を把握できなかったり、言葉に隠された意味や比喩などを理解することができないことがあります。

<概念形成の低下>物事をグループ化して概念化できない

さまざまな情報に対して、類似点と相違点を区別して物事をグループに分けて概念化する機能が低下しています。その為、過去の類似の体験に基づいての対応ができません。
たとえば、箱は積み上げ、衣類はタンスにしまうといった整理整頓ができなかったり、手順よく料理ができないなどの不具合が生じます。