鑑別診断

統合失調症の症状は間をおいて現れたり、比較的穏やかなこともあります。陰性症状が主体であると症状が目立たず、見過ごされることも少なくありません。とりわけ発症初期の段階で統合失調症を確実に診断することは難しい場合があります。現れている症状が、統合失調症とは別の精神病性障害から生じるものなのか、あるいは気分障害や人格障害がときに呈する統合失調症に似た症状によるものなのかを見極めなければなりません。また、統合失調症に似た症状を示す病気はさまざまあり、それらの病気との鑑別診断が重要になってきます。これらの病気との鑑別には、CT*やMRI*、髄液検査、血液検査などが行われます。

用語の解説

CT(シーティー)

コンピュータ断層撮影検査(Computed Tomography)といい、人体の横断面に約1cmおきにX線を当てて、そこで得た情報をコンピュータで解析し断層画像にして、体内の様子を調べます。MRIではまったく見えなくなってしまう頭蓋骨がCTでははっきりと映し出せるので、異常部位の正確な位置を調べるために有用です。

MRI(エムアールアイ)
イラスト:MRI検査

磁気共鳴画像法(Magnetic Resonance Imaging)といい、人間の体内にある弱い磁気を強力な磁気や電波で揺さぶって画像化します。CTでは横断面の画像しか得られませんが、MRIではあらゆる角度からの脳画像をみることができます。