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ご家族や周囲の方々へ/統合失調症の人に共通した気質と行動特性を理解する

統合失調症の人を理解するうえで大切なことは、病気そのものについての知識を得ることはもちろんですが、病気のために生じる本人の気質と行動特性についても知っておくことです。家族・周囲の人たちがこうした気質と行動特性を理解することで、適切な対応がとれるようになり、本人の生きづらさを軽減することにつながります。

適度に休むことができず、疲れやすい

イラスト:適度に休むことができず、緊張状態で全力で取り組んでいる様子

もともと病気の症状としての疲れやすさに加えて、適度に休むことがうまくできないため疲れが溜まりやすい傾向にあります。普通の人であればすぐに慣れて適度に力を抜くことができるようなことも、当事者の方は臨機応変に対応することが苦手ですから、休んだりくつろぐことができず、常に緊張状態を強いられてしまいます。一見、ぼんやりとしたようにみえても、実は内面的にはかなり高い緊張状態にあることが少なくありません。このような緊張状態が四六時中続くため、心身ともに疲労を蓄積させてしまいます。

状況の把握が苦手で、臨機応変な対応が難しい

状況の把握が苦手なために、融通がきかず、場にふさわしい態度や行動がとりにくくなります。物事を杓子定規にしかとらえられず、変化を嫌い固定化した行動パターンを守り続けようとするため、周囲には頑なな印象を与えます。そのときどきの場面にふさわしい態度がとれず、ときに場違いな言動をとってしまうのは融通性のなさに通じます。また、名目や世間体をひどく気にしたり、外面的な形式にこだわったりすることもみられる場合がありますが、このような気質も病気の行動特性を反映しているといえます。

イラスト:ホテルの清掃担当。客室を10時から掃除するよう上司から指示され、「Don't Disturb」の札がドアにかかっているのに掃除しようとしてしまう様子

例)ホテルの掃除担当。客室を10時から清掃するよう指示されています。「Don't Disturb(起さないでください)」の札がドアにかかっていても、入って掃除をしようとしてしまう。このような時には、本人が戸惑う「想定外」を周りが予測し、細かく指示します。

状況の変化にもろく、課題に直面すると混乱してしまう

新しい物事に対する状況判断や決断力に乏しいため、問題解決を必要とするような状況の変化に対応することができません。状況の変化が急激であったり、課題に直面するとひどく混乱します。このため、新しい状況や環境に慣れるのにひどく時間がかかるため、生活面で環境が変わることが苦手です。また、物事の段取りをつけるのが不得意であるため2つのことを同時併行で行うことができず、いくつかの頼まれごとがあるとどう対応すればよいのかわからなくなり、パニック状態になることがあります。

イラスト:2つの仕事を同時に指示されてパニックになっている様子

例)2つの指示を1度に行うとパニックになってしまうことがあります。周りの方が指示を出す時は、1つずつ確認しながら出します。

過去の経験に照らして行動できず、同じ失敗を繰り返しやすい

イラスト:同じ失敗を繰り返している様子

当事者の方は過去の体験から得られた知識や教訓を経験として自分のものにすることがひどく苦手であるため、同じような体験をしていてもそれを経験として生かすことができず、同じ失敗を何度も繰り返しやすいという傾向がみられます。このため、同じようなことでも1から教えなおさなければならないといったことも起こってきます。また、焦って先走りやすいという気質が短絡的な行動につながり、失敗の繰り返しに結びつきやすいといえます。

方便としての嘘をつくことができず、断れない

イラスト:上司からの頼みを断れずに引き受けている様子

対人関係において「オモテ」と「ウラ」を使い分けることができないため、方便としての嘘や婉曲的な言い回しで適当にあしらうことができません。このため他人から何か頼まれ、それが無理とわかっていてもうまく断ることができずに引き受けてしまいます。周囲には実直でお人よしと映りますが、当事者の方とっては断る術がわからないだけで、自分の能力以上のことを引き受けてしまうこともあり、心身ともに疲れ果ててしまいます。冗談が通じず、堅く生真面目な性格もこれに通じるところがあります。

自己像がひどくあいまいで、受動的な態度が目立つ

自己像がひどくあいまいで自分というものがなく、他人の意思に左右されやすい、あるいはすべて他人任せにする傾向があります。あいまいな自己像が現実検討力の低さと結びつくと非現実的なうぬぼれや高望みとなり、逆に自己評価の低さに結びつくと現実の自分の価値に頼ることをあきらめてすべてが他人任せの受動的態度が目立ってきます。ときに頑なな態度がみられることがありますが、これは自己主張をしているというよりは、自己像があいまいであるために他人の意思に左右されないよう拒絶するという防衛的な反応ととらえることができます。

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ご注意ください

本サイトで解説する病気の症状は典型的なものを紹介したもので、記載された症状がその病気をもつすべての方に当てはまるわけではなく、また症状のどれかに当てはまるからといってその病気であることを示すものではありません。治療法その他についても、あくまでも代表的なもののみを掲載しており、治療法すべてを網羅するものではありません。病気の診断および治療に関しては、必ず医師による説明を受けるようにしてください。


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