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認知症ナビ

治療する

薬物療法
認知機能障害に対する治療

認知症はその原因から、主に「変性性認知症」と「血管性認知症」に分けられます。「変性性認知症」は脳の神経細胞の変化や減少により起こる認知症で、代表的なものにアルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症などがあり、「血管性認知症」とは脳血管障害(脳梗塞、脳出血など)によって引き起こされる認知症です。どちらの認知症も認知機能が低下する「認知機能障害」を伴う疾患ですが、残念ながら今のところ、認知機能の低下を止めたり、完治させる薬はありません。

変性性認知症の薬物療法

変性性認知症であるアルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症*の認知機能の低下には、認知症治療薬が使用されます。最近は認知症治療薬の種類が増え、治療の選択肢が広がりました。
*認知症治療薬の保険適用外

アセチルコリンエステラーゼ阻害薬とは

現在アルツハイマー型認知症の治療薬として主に使用されている認知症治療薬は、認知機能の低下を遅らせる「アセチルコリンエステラーゼ阻害薬」という薬です。この薬を服用することによって、一定期間アルツハイマー型認知症の認知機能障害の進行を遅らせることができます。
アルツハイマー型認知症の人の脳内では、神経伝達物質アセチルコリンの量が不足しているため、神経間の伝達が悪くなっています。不足の原因はアセチルコリンを分解する酵素のアセチルコリンエステラーゼの作用です。その分解作用を「アセチルコリンエステラーゼ阻害薬」で妨げることで、脳内のアセチルコリンの量を増やし、神経伝達をスムーズにしていきます。

図:アセチルコリンエステラーゼ阻害薬の仕組み

脳血管性認知症に対する薬物療法

脳血管性認知症では、認知症治療薬*が使用されることがありますが、主にその原因である脳血管障害(脳梗塞、脳出血など)に対する治療が行われます。これらの疾患の背後には、高血圧、糖尿病、脂質異常症などがありますから、それぞれの疾患に合わせた治療が行われます。脳血管性認知症は、症状が現れたあとに薬物療法を行っても認知機能障害への効果はあまり期待できませんので、脳血管障害を予防することが大切です。
*認知症治療薬の保険適用外

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